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「湘南国際マラソン2023」の魅力を解説!実はタフなコース設計な理由

2023年10月6日 - 更新日: 2023年10月8日

記事監修
執筆者画像

西村 殊寛 / YOSHIHIRO NISHIMURA

2008年に神戸大学医学部医学科を卒業。同年、医師免許を取得。2009年より始めたマラソンを医学および統計学より科学的に考察し、独自の理論をもとにSAURUSアドバイザーとして参画。フルマラソンの自己ベストは2時間46分03秒。ハーフ1時間16分50秒。

「湘南国際マラソン」は、2007年の第1回大会以降、今年(2023)で18回目の開催を迎える都市型の大規模マラソン大会です。

神奈川では横浜マラソンに次ぐ規模の大会で、フルマラソン以外のカテゴリーも含めると、26,000人のランナーが集結します。

運営もとてもしっかりしており、この規模の大会でもストレスなく大会参加を楽しめるでしょう。

そして、昨年この大会で話題となったのが「マイカップ・マイボトルマラソン」。本記事でも触れますが、世界で初めて「マイボトル持参」を参加条件とし、サステナブルなマラソン大会を目指したマラソン業界の先駆的存在でもあります。

エントリーは先着順のため、毎年エントリー開始とともにクリック合戦が繰り広げられる大人気の大会です。今年のエントリーは終了してしまっていますが、しっかり押さえておきましょう。

湘南国際マラソンの大会概要

まずは湘南国際マラソンの「概要」からお伝えします。

今年(2023年)は12月3日(日)の開催となりますが、今年のエントリーはすでに締め切られていますので、参加を検討されている方は来年以降の参考としてください。

 

大会名 第18回 湘南国際マラソン
主催 湘南国際マラソン実行委員会
後援 神奈川県、大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、二宮町、神奈川県教育委員会、大磯町教育委員会、平塚市教育委員会、茅ヶ崎市教育委員会、藤沢市教育委員会、二宮町教育委員会、朝日新聞社横浜総局、神奈川新聞社、株式会社テレビ神奈川、横浜エフエム放送株式会社、湘南ケーブルネットワーク株式会社、株式会社ジェイコム湘南・神奈川
スペシャルスポンサー 株式会社ゴールドウイン
日程 2023年12月3日(日)
種目 ■フルマラソン
■ファンラン10km【一般、高校生】
■ファンラン2km【中学生、小学生高学年、ファミリーラン親子(小学生低学年)】
■ラン&ウォーク1.4km
コース ■フルマラソン
西湘バイパス大磯西IC~(西湘バイパス)~唐ケ原~平塚海岸~柳島~茅ヶ崎海岸~江の島入口付近(第1折り返し)~茅ヶ崎海岸~柳島~平塚海岸~唐ケ原~(西湘バイパス)~西湘二宮IC(第2折り返し)~大磯プリンスホテル■ファンラン10km
西湘バイパス大磯西IC~(西湘バイパス)~唐ケ原~虹ケ浜交差点(折り返し)~唐ケ原~(西湘バイパス)~西湘バイパス大磯西IC~大磯プリンスホテル■ファンラン2km
西湘バイパス大磯西IC~平塚方面折り返し地点~大磯プリンスホテル■ラン&ウォーク1.4km
(藤沢)西浜歩道橋~江の島入口交差点(折返し)~西浜歩道橋
制限時間 フルマラソン:6時間30分
ファンラン10km:2時間00分
ファンラン2km:30分
ラン&ウォーク1.4k:40分
関門 9箇所あり(※最終関門は約39.6km地点:14:55)
定員 ■フルマラソン:19,500人(内トレーニング枠200人)
■ファンラン10km:5,000人
■ファンラン2km:1,400人
■ラン&ウォーク1.4km:100人
募集方法 先着順
参加方法 受付終了(4月8日(金)〜9月15日(木)23:59)
※2023大会は受付終了※
参加費 ■フルマラソン:15,000円
■ファンラン10km(一般):8,000円
■ファンラン10km(高校生):5,000円
■ファンラン2km:1,000円
■ファミリーラン親子:2,000円
■ラン&ウォーク1.4km:1,000円
■トレーニング枠:53,500円
公式サイト https://www.shonan-kokusai.jp/
大会事務局 湘南国際マラソン事務局
TEL 0466-21-6667

 

公式サイトトップ

 

湘南国際マラソンの特徴

湘南国際マラソンの特徴を以下3つの切り口からピックアップしてみました。

それぞれ詳しく紹介していきます。

【特徴①】簡単そうにみえて実はタフなコース設計

湘南国際マラソンのコースは海岸線を往復するシンプルなコースに見えますが、その中身は実はタフ、というのが筆者の見解です。

以下、湘南国際マラソンの「コース図および高低図」です。

コース図・高低図

 

湘南国際マラソンは、相模湾沿いをひた走る往復コースです。

コースの特徴としては、高低図をみるとわかる通り「緩やかなアップダウンが延々と続くこと」。最大高低差は13m程度で、いわゆる「激坂」はありませんが、コース全体が「直線基調」ということもあり、比較的「タイムが出やすい」と言われます。

しかし、侮ってはいけません。実際は「かなりタフなコース」だと認識しておいたほうがよいでしょう。

コースのポイント

最初のポイントは相模川を超える「湘南大橋」です(約7km地点)。ここは行きと帰りで2回通りますが「大橋」というぐらいなのでそれなりのアップダウンになります。

往路はまだまだ元気だと思いますが、復路では確実に苦しめられるでしょう。

18.5km地点の江ノ島の折り返し前後は沿道の応援も多く元気が出るポイントですが、「まだ半分手前」であることを意識して、アドレナリンを出しすぎないようにすることがポイントです。

そして、最後の最後に”いやらしいコース設計”が待っていることもお伝えしておきます。

湘南国際マラソンでは、レースも終盤のラスト5km地点で、フィニッシュ会場を一度通り過ぎなければいけません。

一度フィニッシュ会場の真横を通過してから、さらに5kmを走らなければいけないのです。これはメンタル的にはなかなかしんどい場面です。

大会名誉会長の河野太郎氏がいつしかのブログで、参加者から「最後に一度フィニッシュ会場の横を通過させられるコース設計は、心が折れるからなんとかしてくれないか」という質問に対し、「それが湘南国際マラソンです。心も鍛えてきてください。」というコメントを返したそうです。

身体が限界を迎える終盤に、この”仕打ち”を乗り越えるだけの心も”あえて”試されているのです。

フィジカルだけではなく、「心」もしっかり鍛えてレースに臨みましょう。

【特徴②】マイカップ・マイボトルマラソン

湘南国際マラソンは、2022年大会において「マイカップ・マイボトルマラソン」を打ち出した大会として一躍話題となりました。万人規模のマラソン大会では世界で初めて「マイボトルの持参」を参加条件としたのです。

 

給水所のゴミゼロ、過去大会比87%ゴミ削減

湘南国際マラソンはいわゆる「都市型の大規模マラソン」になりますが、これまでの大会運営では「2万5000人のランナーに対して、3万1500本のペットボトル、50万個もの使い捨てカップが用意され、大量のごみを排出してきた」そうです。

それが、この取り組みにより、給水所のゴミは「ゼロ」となり、大会全体として、過去大会と比較して約87%(約6,700kg)のゴミを削減できたそうです。

時代の流れが”エコ”なのは間違いないですが、現場では反対意見やネガティブな感情も間違いなくあったでしょう。

しかしそれを乗り越え、この規模の大会でこのような取り組みを実行した主催者は素晴らしいと思います。間違いなくランニング・マラソン業界に一石を投じた出来事でした。

下記は公式サイトから拝借した写真ですが、なかなかのインパクトがあります。今後、他の大会でも、このような取り組みが波及していくことを期待したいですね。

 

【特徴③】運営のレベルが高い

湘南国際マラソンの主催者(実行委員会)は、かなりレベルが高いと思います。これは参加者の満足度に直結する部分なので、あえて取り上げてみます。

 

コロナ禍のレース中止時に返金対応

「マイカップ・マイボトルマラソン」という世界に先駆けた先鋭的な取り組みを一つとってみてもそれは感じ取れますが、他にもたとえば、コロナ禍で大会が中止となった際の対応でも、事務局のレベルの高さ(対応力の高さや柔軟さ)が窺い知れます。

コロナ禍で軒並み大会が延期・中止となった際に問題になったのが「返金問題」です。

この規模の大会になるとエントリー費は1万円をゆうに超えてきます。中止が1大会ならまだしも、コロナ禍においてはエントリーしたレースが軒並み中止となり、多い人だと総額10万円以上の”損失”となった人もいたと思います。

その中で、湘南国際マラソンの対応(実際の返金額)は下記でした。

エントリー料14,500円 − 送金手数料336円=14,164円

半額でも返ってくれば「まぁ仕方ないか」というムードの中、ほぼ全額が返金されたのです。しかも大会スポンサーであるTHE NORTH FACEの大会Tシャツが参加予定者全員に配布されるというおまけつき。

実際のところ、イベント開催には多額のコストが掛かっており、直前ともなればほぼ運営費として消化されているため、「ほぼ全額返金」がどの大会でもできるとは思えません。

しかし、こういった参加者に対する”真摯な対応”により、湘南国際マラソンが参加者の心をグッと掴んだのはいうまでもないでしょう。

開催を諦めない姿勢

これもコロナ禍の対応と関連しますが、湘南国際マラソン事務局が素晴らしかったのは、返金対応に限らず「開催意志を示し続けたこと」だと思います。

最終的には中止になってしまったものの、なんとか開催できるようにと、矢継ぎ早にコロナ策を打ち立てたこと。コロナの猛威には勝てませんでしたが、この対応力は他のマラソン大会に比べて、一段上のものを感じました。

また、運営レベルの高さは、大会に至るまでの事務局対応や、大会会場の動線設計や誘導など、細かな部分に如実にあらわれてくるものです。

湘南国際マラソンの参加者の評価は、このような細部の部分でもとても高い印象ですので、きっと気持ちよく大会に参加できるでしょう。

【Tips】個性的な大会グラフィック

湘南国際マラソンの密かな楽しみの一つは毎年変わる「個性的な大会グラフィック」です。大会公式チラシや表紙などを飾ります。

以下、過去3大会分だけピックアップしてみました。いかがでしょうか?ハイセンスですよね。

2016大会グラフィック
2017大会グラフィック
2019大会グラフィック

今年はどんなグラフィックデザインなのか、今から楽しみです!

【まとめ】運営が素晴らしい大会は満足度も高い

湘南国際マラソンは本記事でご紹介したように、決して楽なレースではありません。

しかし、優秀な大会事務局(実行委員会)がこれからも大会運営をどんどん改善し、業界に先駆けたチャレンジをしてくれると思います。

そんな実行委員会のチャレンジングな姿勢に、参加者である我々も”乗ってみる”のはいかがでしょうか?

ちなみに記事内では触れませんでしたが、湘南国際マラソンの完走メダルはとてもオシャレです。やっぱり重量感のある、オシャレで個性的なメダルは嬉しいものですよね。

是非完走して完走メダルをGETしてください。応援しています。

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