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NAHAマラソン2023の魅力やコース・完走率・気温について

2023年9月24日 - 更新日: 2023年10月8日

記事監修
執筆者画像

西村 殊寛 / YOSHIHIRO NISHIMURA

2008年に神戸大学医学部医学科を卒業。同年、医師免許を取得。2009年より始めたマラソンを医学および統計学より科学的に考察し、独自の理論をもとにSAURUSアドバイザーとして参画。フルマラソンの自己ベストは2時間46分03秒。ハーフ1時間16分50秒。

「NAHAマラソン」は、1985年の第1回大会以降、今年(2023)で第37回の開催を迎える歴史あるマラソン大会です。

沖縄という土地柄、県外や海外からの参加者も多く、”南国感”があるのは当然ながら、異国情緒も溢れるローカルのおすすめ大会です。

ただし、沖縄という、いい意味で緩いイメージとは裏腹に、NAHAマラソンはそんなに甘くはありません。

12月といえどもそこは沖縄です。例年のこの時期の沖縄の最高気温は25度前後まで上がるため、まず気候への対応が必要です。また、コースもアップダウンが大きく、簡単なコースではありません。

本記事でNAHAマラソンの「特徴」をピックアップしてお伝えしていきますが、正直どれも初心者大歓迎ムード(ex.エイドが充実!等)の優しいものばかりでない、ということは先にお伝えしておかなければなりません。

しかし、そのどれもが「沖縄であるからこそ」の特徴ともいえ、沖縄を満喫できるマラソン大会であることは間違いありません。

大会概要

まずはNAHAマラソンの「概要」からお伝えしましょう。

今年(2023年)は12月3日(日)の開催となりますが、今年のエントリーはすでに締め切られていますので、参加を検討されている方は来年以降の参考としてください。

大会名 第37回 太陽と海とジョガーの祭典「NAHAマラソン」
主催 NAHAマラソン協会(那覇市、南部広域市町村圏事務組合、沖縄タイムス社、琉球放送、那覇市観光協会、那覇市教育委員会、沖縄陸上競技協会)
後援 内閣府(予定)、ホノルル市、沖縄県、(一財)沖縄観光コンベンションビューロー 、沖縄県市町村教育委員会連合会、那覇商工会議所、那覇市体育協会、那覇市陸上競技協会、琉球朝日放送、ランニングマガジン・クリール
日程 2023年12月3日(日)
種目 フルマラソン
コース 平和祈念公園コース(日本陸連公認コース)
奥武山公園 9:00 スタート/奥武山陸上競技場 15:15 ゴール
制限時間 6時間15分
※途中関門2箇所
第1関門(平和祈念公園内)21.3km地点:12:15(スタート後3時間15分)
第2関門(那覇看護専門学校)34.3km地点:14:10(スタートから5時間10分後)
定員 30,000人
申込区分 <申込優先枠>
・ふるさと納税枠(5市町各500人 計2,500人)
・36回連続完走者26人
申込期間 受付終了(8月18日(金)〜8月31日(木)23:59)
※2023年大会は受付終了※
参加費 一般/9,800円
65歳以上/7,800円
18歳以下(高校生)/7,800円
その他 仮装禁止
公式サイト http://www.naha-marathon.jp/
大会事務局 E-mail:support@naha-marathon.jp
TEL:098-862-9902

 

以下は公式サイトのトップ画面です。沖縄らしくカラフルなイメージですね。

公式サイトトップ画面

 

NAHAマラソンの特徴

ここからは早速、NAHAマラソンの「特徴」をお伝えしていきます。

 

【特徴①】12月といえども気候条件が厳しい

沖縄といえば「常夏」。年中温暖な気候で、12月開催とはいっても、沖縄は暖かいです。

気象庁のデータによると、「年平均気温は那覇で23℃前後」とのこと。

観光するだけなら快適な気候ですが、マラソンにおいては、正直過酷な環境になります。

以下、気象庁HPより、直近3年間の12月の「平均気温/最高気温/最低気温」、そして、マラソンにとっては大事な情報である「風(平均風速)」のデータを抜粋してみました。

平均気温 最高気温 最低気温 平均風速
2020 19.2℃ 21.3℃ 17.2℃ 5.8m/s
2021 18.9℃ 21.3℃ 16.5℃ 5.2m/s
2022 18.6℃ 20.7℃ 16.7℃ 6.1m/s

出典:気象庁HP 那覇(沖縄県) 日平均気温の月平均値(℃)

いかがでしょうか?

通常フルマラソンの”シーズン”は秋から冬にかけてです。

スタート前は肌寒く感じる程度の気温10℃前後だと、マラソンにおいてはもっともパフォーマンスが発揮できると思いますが、12月の沖縄の気温はそれを遥かに上回ります。

この時期、沖縄以外は当然「冬」ですので、暑熱順化(暑さへの体の慣れ)ができている人は少ないでしょう。つまり、突然の暑さに体がついていかない、という状況が容易に考えられます。

20℃を超えてくると、ただでさえフルマラソンをするにはかなり過酷な環境ですが、それが暑さに慣れていない状態でやってくるわけですから、過酷なのも頷けます。

NAHAマラソンは、コンディションのコントロールが非常に難しいと言えるでしょう。

 

【特徴②】アップダウンが激しいコース

以下、NAHAマラソンの「高低図」を示します。

ご覧のとおり、一見「これはトレイルランニングかクロスカントリー!?」と思ってしまうような高低図ですね。

通常、都心部で開催される大型のマラソン大会では、「途中ここはアップダウンがあるので頑張ってくださいね!」と言われる部分でも、高低差としては20mそこそこでしょう。コース上に大きな陸橋があったとしても、大きな高低差があるのは主にそこだけ、などであることが多いです。

それが、NAHAマラソンの最大高低差はご覧のとおり「100m」はあルコとに加え、「繰り返し」アップダウンがあります。これはなかなか過酷です。

次の項目でお伝えしますが、NAHAマラソンの完走率は60〜70%です。低くなる理由としては、「12月なのに温暖な気候」に加え、この「コースの厳しさ」があることは間違いないでしょう。

 

【特徴③】直近5年間の平均完走率は「63%」

直近5開催分の「出走者数」「完走者数」「完走率」を公式サイトより抜粋してみました。

開催年 出走者数 完走者数 完走率
2022 11,933 8,095 67.8%
2019 22,770 14,622 64.2%
2018 25,045 15,067 60.2%
2017 24,874 17,342 69.7%
2016 26,573 14,143 53.2%

 

ご覧のとおり、NAHAマラソンは、制限時間が6時間15分と比較的長いにも関わらず、ここ数年、完走率70%を超えたことがありません。

特徴①②でお伝えした「気候」と「コース」の影響があることは間違いないでしょう。

2016年に至っては「完走率53.2%」と、完走できたのは約半分です。

先述のとおり、気温が高いことに加え、日差しも強く、厳しい戦いとなることは容易に想像がつきますが、特に初心者ランナーにとっては、厳しいレース展開となるでしょう。

脅すわけではありませんが、沖縄という南国特有の”緩い雰囲気”とは裏腹に「完走率はとても低い」という現実は認識をしておきましょう。

 

ボリュームゾーンは「渋滞」を覚悟せよ

スタートは例年「奥武山公園」ですが、NAHAマラソンの参加者は15,000人から多い年は20,000人を超えます。この規模になると、スタート時の渋滞はまず逃れられません。

申告タイムによってスタートブロックが決まると思いますが、最終ランナーがスタートゲートを通過するには30分弱はかかるでしょう。制限時間の設定は「号砲基準」なので、スタートブロックが後ろになればなるほど「不利」になります。

また、ボリュームゾーンのランナーは、コースの以下のポイントなど、いくつかの箇所での渋滞も覚悟しておいたほうが良いでしょう。

 

NAHAマラソンでは奥武山公園競技場の入口門を15:15迄に通過しないとフィニッシュゲートに辿り着けないのですが、この封鎖方法は、ある意味NAHAマラソンの名物です。

赤いジャケットを着たスタッフが、スクラムのごとく連なり「人間の鎖」を作りながら門を閉めてしまうのです。

幾多の渋滞ゾーンやアップダウンを乗り越え、最後の最後でこの「人間の鎖」に引っ掛からないように頑張りましょう。

 

その他Tips

コースや完走に関する特徴とは別に、2つほど「Tips」をお届けしておきます。

 

【Tips①】36回連続完走者

NAHAマラソンには、第1回大会から第36回大会までの全大会で完走している方々がいます。

公式サイトにも掲載されていますが、まさにNAHAマラソンにおける「レジェンド」と言えるでしょう。

皆さん、沖縄在住で沖縄という土地を心から愛している方々だと思いますが、きっと今年も来年も、ライフワークのようにNAHAマラソンに出走しては、見事に「完走」されるのだと思います。

健康的な素敵なシニアですね。尊敬です。

 

【Tips②】沖縄らしいデザインの完走メダル

フルマラソン完走後の楽しみは「完走メダル」ですよね。ご自宅にたくさんのメダルが飾られている人もいるのでは?

NAHAマラソンの完走メダルは、イメージキャラクターがあしらわれた、なんともかわいいデザインです。

ここでは、直近5大会の完走メダルを、毎回の大会チラシとともに載せておきたいと思います。

 

直近5大会のフィニッシャーメダルと大会チラシ

2016年
2017年
2018年
2019年
2022年

重厚感はありませんが、南国の沖縄らしい愛着のあるデザインですよね。海や珊瑚礁を連想させるマーブルや透明感も沖縄らしくていいですね。

今年はどんなデザインなのか今から楽しみです!

 

【まとめ】厳しいからこそ「達成感」がある!

NAHAマラソンは本記事でご紹介したように、決して楽なレースではありません。

しかし、やはりそこは「沖縄」です。補って余りあるほどの魅力が沖縄という土地にはあります。

また、厳しいレースだからこそ「達成感」もひとしおというものです。フルマラソンにチャレンジして、完走したことがある人にはわかると思います。

ローカル大会ならではの暖かい沿道の声援はもちろんあります。たくさんの笑顔と元気をもらえるでしょう。

地方の大きめなマラソン大会を何か探しているのなら「NAHAマラソン」は一つ候補としていいのではないでしょうか。

 

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