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カルニチンとは?|カルニチンの体への作用を解説

2021年7月10日 - 更新日: 2023年2月12日

記事監修
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西村 殊寛 / YOSHIHIRO NISHIMURA

2008年に神戸大学医学部医学科を卒業。同年、医師免許を取得。2009年より始めたマラソンを医学および統計学より科学的に考察し、独自の理論をもとにSAURUSアドバイザーとして参画。フルマラソンの自己ベストは2時間46分03秒。ハーフ1時間16分50秒。

スーパーやドラッグストアのサプリメントコーナーで「カルニチン」を含む製品が目にする機会は増えているのではないでしょうか?

「ダイエットのために摂取するとよい」

このような感覚で体への作用を詳しく知らずに摂取している方が多いのが現状と言えるでしょう。

サプリメントによっては用途や摂取量を誤ると、正しい効果を得ることができないだけでなく体へ悪影響を与える場合もあります。

今回は「カルニチン」の成分や、私たちの体にどのように作用するのかを解説していきます。

カルニチンとは?

現在はサプリメントとしての用途で注目を集めていますが、カルニチンは以前より心臓の病気を治療する薬として用いられてきました。

カルニチンは、リジンとメチオニンの2つのアミノ酸から合成されます。
肝臓や腎臓で生成された後に、体をめぐりその多くが骨格筋や心筋などに貯められています。

いくつかの種類にカルニチンは分類されており、その中で注目が集まっているのが、脂肪燃焼のサポート効果が期待がされている「L-カルニチン」です。

L-カルニチンは筋肉へ脂肪を受け渡し、栄養成分を消費して体のエネルギー代謝をする重要な働きをしています。

一般的にはL-カルニチンは身体に必要とされる十分な量が体内で産生されますが、20代を境に加齢とともに合成量は減少していきます。

カルニチンの体への作用の仕方

L-カルニチンは食物やサプリメントにより口から摂取された後、消化管を通って54〜86%程度が小腸で吸収され、体の中の筋肉に溜め込まれます。

脂肪はエネルギーの源ですが、脂肪単体では消費が行われる細胞のミトコンドリアに辿り着くことができません。
その際にL-カルニチンは、脂肪を細胞のミトコンドリア内に運び、エネルギーの生成に携わります。

吸収されたL-カルニチンは、全てが体内で使われるわけではなく、余剰分は消費されずに腎臓から尿中に排出されます。

参考文献

eJIME 厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「カルニチン」
食品安全委員会肥料・飼料等専門調査会「動物用医薬品・飼料添加物・対象外物質 評価書 L-カルニチン」

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