BCAA
BCAAを多く含むコスパ最強のおすすめ食品3選
2022年9月7日 - 更新日: 2023年7月12日
筋トレをもっと効率的に行いたい方や、プロテインを買うコストが気になる方など、BCAAを食品から摂取したい方も多いでしょう。
手に入れやすさ・値段の安さなどの観点から、
- 牛乳
- ゆで卵
- とり胸肉
この3点が、コスパに優れたBCAAを多く含む食品と言えます。
この記事では、BCAAを多く含む食品の一覧や、おすすめの食品を解説します。
効率よくBCAAが採れる食品がわかるようになるので、健康になりたい方やもっと体を引き締めたい方はぜひ参考にしてください。
BCAAを多く含む食品一覧
食品の可食部100gあたりに含まれるBCAAの一覧は、以下のようになっています。
分類 | 食品名 | BCAA mg/100g |
イソロイシン mg/100g |
ロイシン mg/100g |
バリン mg/100g |
---|---|---|---|---|---|
さかな | まぐろ類 くろまぐろ 赤身 | 4600 | 1200 | 2000 | 1400 |
さかな | かつお類 そうだがつお | 4300 | 1100 | 1900 | 1300 |
さかな | あじ類 まるあじ | 3640 | 940 | 1600 | 1100 |
さかな | さんま 開き干し | 3620 | 920 | 1600 | 1100 |
とり肉 | にわとり もも 皮なし | 3800 | 1000 | 1700 | 1100 |
とり肉 | にわとり ささみ | 4400 | 1200 | 2000 | 1200 |
とり肉 | にわとり むね 皮なし | 4200 | 1100 | 1900 | 1200 |
豚肉 | ぶた ヒレ 赤肉 焼き | 7100 | 1900 | 3200 | 2000 |
豚肉 | ぶた 生ハム 促成 | 4200 | 1100 | 1900 | 1200 |
牛肉 | うし かた 赤肉 ゆで | 5100 | 1200 | 2400 | 1500 |
牛肉 | うし ばら 脂身つき 焼き | 2660 | 690 | 1200 | 770 |
卵 | 鶏卵 全卵 ゆで | 2610 | 670 | 1100 | 840 |
牛乳 乳製品 |
プロセスチーズ | 5200 | 1300 | 2300 | 1600 |
牛乳 乳製品 |
ヨーグルト 全脂無糖 | 790 | 200 | 350 | 240 |
牛乳 乳製品 |
普通牛乳 | 700 | 170 | 320 | 210 |
野菜 | ブロッコリー 花序 ゆで | 480 | 120 | 190 | 170 |
豆腐 | だいず 木綿豆腐 | 1310 | 350 | 600 | 360 |
豆腐 | だいず 絹ごし豆腐 | 1040 | 280 | 470 | 290 |
データ引用:日本食品標準成分表2020年版(八訂)全体版 第1表 可食部100g当たりのアミノ酸成分表
コスパに優れた食品3選
上記のBCAAを多く含む食品一覧は、可食部100gあたりの含有量となっています。
たしかに、マグロの赤身や豚のヒレ肉は、BCAAを豊富に含んだ食品です。
しかし、いくら100gあたりのBCAAの含有量が多かったとしても、
- 手軽に入手できて持ち運びもしやすい牛乳
- 入手しにくく持ち運びもしにくいマグロの赤身
では、現実的なパフォーマンスの比較にならないでしょう。
実際のところ、
- 持ち運びしやすい
- 手軽に入手できる
- 値段も安くてコスパがいい
この3点を満たし、かつBCAAを豊富に含んだ食材は
- 牛乳
- ゆで卵
- 鳥むね肉
この3つになります。
トレーニング歴が長い方は常識のような食品ですが、やはり多くの人に選ばれ続けるには理由があります。
ほとんどはコンビニで手に入るので、トレーニングしてから食事を摂るまで時間が開いてしまう場合は、サラダチキンやゆで卵でBCAAを補給しておくと良いでしょう。
100gあたりならカゼインが最強
日本食品標準成分表2020年版(八訂)全体版によると、100gあたりで比較した時に最もBCAAに多く含む食品はカゼインでした。
100gあたりのBCAA含有量は、驚きの19700mg。
単純なBCAAだけの比較なら、ゆで卵およそ14個分に相当する含有量です。
カゼインはプロテインパウダーに含まれていますので、いかにプロテインが優秀かがわかります。
なお、第2位は乾燥卵白(メレンゲパウダー)17500mg/100gでした。
食品と呼ぶべきか定かではありませんが、精製した粉末はとても効率よくBCAAに摂取することができることがわかります。
なお、プロテインの1食分はおよそ15~30gなので、一般的には100gのプロテインパウダーを1日で飲むことはまずありません。
BCAAの配合バランスが1:2:1が良いとされる理由
バリン・ロイシン・イソロシンの含有比率は、1:2:1が良いとされています。
これは、日常摂取している魚、卵、牛乳などの食品や、理想的な栄養バランスといわれる母乳に含まれるBCAAの比率が1:2:1に近いからです。
スーパーで売られている一般的な「鳥のささみ肉」の場合、バリン・ロイシン・イソロシンの含有比率は1.00:1.67:1.00と、理想的なバランスに近い組成をしています。
1日のBCAAの摂取量目安
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」によれば、BCAAの1日の摂取量の目安は以下のようになっています。
年 齢 (歳) |
イソロイシン | ロイシン | バリン | 合計 |
---|---|---|---|---|
0.5 | 36 | 73 | 48 | 157 |
1~2 | 27 | 54 | 36 | 117 |
3~10 | 22 | 44 | 29 | 95 |
11~14 | 22 | 44 | 29 | 95 |
15~17 | 21 | 42 | 28 | 91 |
18以上 | 20 | 39 | 26 | 85 |
18才以上であれば、体重60kgの場合(男女共通)だと
- バリン:1560mg
- ロイシン:2340mg
- イソロイシン:1200mg
必要ということになります。
トレーニングを行う方であれば、これよりも1.5〜2倍程度のBCAAが摂取量の目安になります。
食品とサプリメントの併用
食事から栄養を摂取する場合と、サプリメントから栄養を摂取する場合で、それぞれメリットデメリットがあります。
うまく特性を踏まえた上で、不足分をサプリメントで補うと良いでしょう。
食品は消化に時間がかかるが他の栄養も摂取できる
食品から栄養を摂取する場合は、BCAA以外のアミノ酸や、ミネラル・ビタミンなどの栄養も一緒に補給できることがメリットです。
特に、必須アミノ酸は体づくりに欠かせない栄養素なので、食品からまとめて摂取しておきたい栄養素です。
ただ、食品は消化に時間がかかり、すぐに吸収されないことがデメリットです。
食べ物が胃を通って小腸で消化吸収されるまでには、最短でも7時間ほどかかります。
素早く栄養に変換してほしい練習中や試合前は、吸収の早いパウダータイプから栄養を摂取すると良いでしょう。
サプリメントは素早く吸収できるがあくまで補助
サプリメントは、素早く吸収でき、持ち運びが簡単でジムや職場でも飲めるのがメリットです。
ただし、あくまで栄養の不足を補うための補助的な役割なので、しっかりとした食事は必須です。
時間に余裕がある方は、食品から栄養を摂る方がコストパフォーマンスの面でも優れています。
このように、食品とサプリメントではそれぞれメリットデメリットがありますので、場合によってうまく併用するのが良いでしょう。
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