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【初心者向け】正しいランニングシューズの選び方 – スニーカーとの違いは?
2023年4月3日 - 更新日: 2023年4月6日
ランニングの一番のパートナー、ランニングシューズ。そもそもランニングシューズとはどんな靴なのでしょうか。
本記事では、ランニングシューズそのものについて説明し、靴選びのポイント、初心者がおすすめの一足を選ぶ際の視点、シューズの手入れについても解説していきます。
ランニングシューズとは
ランニングシューズは、ランニングをする際に使用する専用のシューズです。
足への負荷を軽減する機能や、走りやすさを追求した設計が特徴です。
他の靴でランニングをすることもできますが、絶え間ない接地衝撃への対応、足首のサポートなど、ランニング特有の動きにはそれに特化した機能を持つ靴を履くことが好ましいでしょう。
スニーカーとの違い
ランニングシューズがスニーカーと大きく異なる点は、ランニングでの衝撃を和らげるための機能や、足のブレを押さえる構造を持っていることです。
ジョギングは体重の約3倍の接地衝撃がかかると言われています。
軽く走るだけならスニーカー(運動靴)でもいいのでは?と思う方もいるかもしれません。
スニーカーでも走れないことはありませんが、ランニングを続けるならぜひランニングシューズを履きましょう。
ウォーキングシューズとの違い
ランニングシューズコーナーに行けば、すぐ近くにウォーキングコーナーがあります。
実は、歩くことと走ることで靴の性能はほとんど真反対の作りとなっています。
ウォーキングシューズは、前足部が曲がりやすくなるようサポートするように設計されているものが多いのが特徴です。
一方で、ランニングシューズはランニング中に発生する急激な方向転換や地面の凸凹に対処するため、足首や膝を固定するサポート機能が強化されているものが多いのです。
そのため、両方を兼ねた靴はほとんど存在しません。
ジョギング用とレース用シューズ
ランニングシューズにもいくつか種類がありますが、シューズ選びで一番のポイントとなるのはジョギング用かレース用か、という用途の違いです。
主に軽さや反発力などの設計が違うため注意が必要です。レース用シューズは、軽量化や反発力を重視して設計されており、高いパフォーマンスを追求するための靴です。
一方で、ジョギング用シューズは、長時間の走行に耐えうるクッション性を重視し、疲労を軽減し、ケガを予防します。
そのため、レース用シューズを普段のジョギングで使うと、思わぬケガの原因となることもあります。
昔のシューズは使えるのか
かつて走っていて、しばらくぶりに再開するという人もいるでしょう。
しかし、ランニングシューズは、走行によって摩耗するだけでなく、経年劣化によってそのクッション性を失うことがあります。ランニングシューズのクッション性やサポート機能が劣化することで、足や膝に負荷がかかりやすくなります。久しぶりの運動再開ならなおさら無理をするわけにはいきませんね。新しいシューズを手に入れ、気持ちも新たに仕切り直しましょう。
ランニングシューズを選ぶ前に
ランニングシューズを選ぶ際には、大前提として自分の足に合ったシューズを選ぶことが大切です。
以下の点を確認して、自分に合ったランニングシューズを選びましょう。
自分の足の形を知ろう
自分の足の形を把握しているでしょうか?
例えば、足幅では
- EEEや4Eといった幅が広いタイプの足なのか逆に細めのDなのか
- アーチ(土踏まず)は高いのか低いのか
など、人によって足の形は全く違います。
そのため、同じシューズでもフィット感や安定性も異なってきます。
例えば、平足の場合はアーチのサポートがある靴が適していますし、高アーチの場合はクッション性のあるシューズが適しています。自分の足の形を知っておくことで、よりフィット感のあるシューズを選ぶことができます。
足のサイズは時間によって変わる
実は、足のサイズは一日の中でも変化があり、夕方から夜にかけて膨張する特性があります。
そのため、ランニングシューズもどの時間帯に履くかによって、フィット感が異なる場合があります。
夕方に試し履きして購入したシューズが、朝にランニングをする場合に緩く感じられることもあります。
緩く感じたら靴紐やインソールで調整ができますが、逆は難しいです。
シューズを試し履きするときは、足が膨張する夕方や夜に行うとよいでしょう。
用途を明確にしておこう
ランニングシューズは今や多種多様です。
- 道路を走るのか
- 土を走るのか
- ジムのランニングマシンを走るのか
それだけでもシューズの向き、不向きがあるほどです。
そして、ゆったりジョギングを楽しみたいのか、スピードをあげて爽快な走りがしたいのか、レースにも耐えうる靴がいいのか、など自分の思い描くランニングスタイルを明確にしておきましょう。シチュエーションに合う一足がきっと見つかります。
自分に合ったランニングシューズの選び方
自分に合ったランニングシューズを選ぶためには、以下の3つのポイントを抑えることが大切です。
必ず試し履きをしてから決めるようにしましょう。
まずは足幅から決める
靴を買う際には足の長さからサイズを選びがちですが、ランニングシューズではまず足幅で決めることが失敗しない靴選びの第一歩です。
自分の足幅(足囲)を正確に測定して、サイズを決定しましょう。
足幅に合ったサイズを選ぶことで、不快な圧迫感や痛みを軽減することができます。
足幅は、親指の付け根と小指の付け根の骨の出っ張り部分をメジャーでグルッと一周させた長さです。
立った状態で、また必ず靴下を履いて測定してください(ランニングシューズは靴下を履いて履くことが通常のため)。
前足にゆとりを持ったサイズを
足幅が決まったら長さに合ったサイズを選びます。
ランニングシューズでは、前足から1cm程度ゆとりがあるものがより運動に適しています、普段の靴ではぴったりのサイズ感を好む人は特に意識しましょう。
中には、ランニングシューズと普段履きの靴のサイズが異なる人もいますが、それは正しい靴選びができている証拠です。
ランニングにおいては、適切な前足の余裕を持たせることで、足指が窮屈にならず、リラックスした状態を保てるため、疲れを軽減することにつながるのです。
どんな機能が必要か
ランニングシューズには、クッション性、サポート性、スピードサポートなど、様々な機能があります。
自分にはどんな機能が必要となるかを考えてみてください。
例えば「初心者でこれから走り始める」という人は、足にかかる負荷を軽減し、ケガを予防できるモデルが良いでしょう。
ランニング中級者で「もっと脚力を鍛えたい」という場合には、クッション性が強くなく、自分の足でしっかり蹴るタイプのシューズが適していると言えます。
お店に行けば、目的別にランニングシューズを分類してくれているところもあります。
自分に合う機能が分からなければ、店員さんに相談することも必要かもしれません。
初心者ランナーのランニングシューズの選び方
自分に合ったシューズを選ぶことが大切と言いますが、初心者の場合はそのポイントが掴めないこともしばしば。
まずは以下のポイントを押さえてみましょう。
厚底ランニングシューズか薄底ランニングシューズか
今、ランニングシューズは厚底ランニングシューズが主流となっています。
厚底ランニングシューズは、足への負担を減らすためのクッション性が高く、初心者には間違いなくおすすめです。
逆に、薄底ランニングシューズはサポート力が高くないので、脚の筋肉や脚力を鍛えるのに向いているとされます。
薄底ランニングシューズは慣れてきた頃に履き替えを検討しても十分間に合うものです。初心者はまず厚底ランニングシューズを視野に入れましょう。
参考:厚底ランニングシューズのデメリットや初心者向けの選び方を解説
厚底ランニングシューズなら何でもいいのか
厚底ランニングシューズは大きく2種類があります。
一つは中にプレートが入っていて推進力を高めてくれるタイプ。
二つ目はソールが硬めで、中にプレートが入っておらず、ランニングの安定感を高めてくれるタイプです。
厚底シューズが世界的に有名になったきっかけを持ち、今も大会でよく使われているのは前者です。
しかし、初心者ランナーは後者のタイプのランニングシューズを履くべきです。
なぜなら、一つ目のタイプは、脚力が弱い状態だとケガをしやすくなる可能性が高いからです。
後者のタイプだと身体への負担も軽くなり、ランニングが続けやすくなります。
デザイン性も大事なポイント
ランニングシューズは機能性が一番ですが、デザインも重視したいもの。
自分が気に入ったデザインのものを選ぶことで、モチベーションが上がります。
デザインはメーカーによって千差万別ですし、カラーリングの展開にもそのメーカーの個性が色濃く現われます。
お気に入りの一足にするべきものだからこそ、見た目にもこだわってみましょう。
こちらでも初心者がランニングシューズを選ぶポイントを紹介しています。
靴を大切にしよう
基本的にランニングの際にしか履かないランニングシューズ。
用途が決まっているからこそ、長持ちさせるためにも適切な取り扱いが必要です。
かかとは絶対踏まないこと
これはどんな靴でもそうなのですが、特にランニングシューズに関してはかかとを踏むことは厳禁。
なぜなら、かかと部分にランニングシューズの大事な機能の一つ、足首の保護のためのつくりが施されているからです。
かかと部が痛んでしまえば、ランニングシューズとしての機能は半減。
かかとを踏む癖がある人はよく注意しておかなければなりません。
保管場所
ランニングをすると汗をかき、汗は身体だけでなく足の裏からも出ます。そのため、保管場所にも注意しましょう。
湿気の多い場所は厳禁、菌が繁殖する絶好の環境となってしまいます。
そしてもう一つ、直射日光や高温となる場所も厳禁です。ソールに使われるゴムの劣化を早めることとなります。
涼しくて、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
インソールを入れている場合、保管するときはインソールを外しておきましょう。また、意外としがちなのはシューズケース(袋)に入れっぱなし、ということ。これも通気性が悪くなるので、保管時にはケースから出すようにしましょう。
雨に濡れたり、汚れたりしたら
雨でもランニングを行うことはありますよね、しかし、濡れたまま放置するとやはり雑菌が繁殖することがあります。濡れた後は速やかに乾燥させるようにしましょう。ただし、乾燥機や直射日光に当てるのはだめです。ソールが傷んでしまいます。
ランニングシューズを洗う場合は、中敷きを外し、外側はブラシで汚れをかき出すように落としましょう。
ソールに入り込んだ小石を取り除くのも忘れずに。水でしっかりとすすいで、畔通しの良い場所で乾燥させます。
ランニングシューズの買い替え時期
ランニングシューズを裏返してみましょう。ソールがすり減っていませんか?
自転車や自動車のタイヤのようにソールの溝が見えなくなってきたらまず間違いなく買い替え時期です。
また、経年劣化委により。ソールが硬くなってしまうこともあります。ソールが明らかに硬くなり、なんだかしわが寄っているように見えたら、買い替えの時期です。
一般的にはソールがすり減るのには500km〜800km程度の走行距離が見込まれています。
毎回使うものだからこそ、使い終わったらよく観察しておきましょう。
買い替え時期に関してこちらも参考にしてください。
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