アミノ酸・タンパク質 基礎知識
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アルギニンとは|効果や副作用、アルギニンが含まれる食品を解説
2021年9月26日 - 更新日: 2021年9月26日
たんぱく質を構成するアミノ酸の中には、アルギニンという成分があります。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促進する成分として医薬品などに使われています。
運動や筋トレをして筋肉の増強を目指す方にとってもアルギニンはたんぱく質の合成だけではなく、さまざまな有益な効果が期待できます。
ここでは、アルギニンの効果や副作用、アルギニンが含まれる食品について解説していきます。
アルギニンとは
アルギニンは、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の1種です。
20種類のアミノ酸は体内で合成できない「必須アミノ酸」と体内で合成することができる「非必須アミノ酸」に分類され、アルギニンは非必須アミノ酸に該当します。
しかし、アルギニンは体内で十分な量を生成できないため、食品などで外部からの摂取が必要になります。
そのため、準必須アミノ酸とも呼ばれています。
とくに子供の成長期にはアルギニンが不足してしまいがちなので、外部から積極的な摂取をすることが大切です。
アルギニンの効果
アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進する作用があります。
成長ホルモンは脳から分泌されるホルモンで、体の代謝や臓器の維持など健康を維持するために重要な役割を果たしています。
成長ホルモンは年齢と共に低下し、脂肪を増加させ、筋肉や骨量を減少させるなど体に変化をもたらす原因になります。
アルギニンを摂取することで成長ホルモンの分泌が促進されれば、筋肉量の減少を予防することができ、脂肪分解を促進させることが期待できるでしょう。
成長ホルモンの減少は疲れやすさやうつ病など精神面にも影響を与えるため、アルギニンの摂取は精神的なサポートにも繋がります。
また、アルギニンには血流を改善する作用もあります。
アルギニンは体内で一酸化窒素を作り出すことで、血管を拡張します。
血管が拡張されれば血流が促進されるようになり、体中に必要な栄養が届けられるようになります。
そうすれば、代謝も高まることで運動によるダイエット効果も発揮しやすくなるはずです。
アルギニンの副作用
日常の食事でアルギニンを過剰に摂取するようなことはほとんどないと言えますが、過剰に摂取すれば副作用が現れることがあります。
急性心筋梗塞を発症したことがある方や、ヘルペスウイルスによる感染症のある方、現在薬を服用中の方、妊娠や授乳中の方は使用に注意が必要です。
反対に、アルギニンが不足すれば体の成長が阻害されるだけではなく、血行不良によって生活習慣病の発症リスクが高まる可能性があります。
アルギニンが含まれる食品
アルギニンは豆類に多く含まれており、肉類や魚類、卵類など多くの食品に含まれています。
そのため、日常の食事からもアルギニンを摂取することは可能です。
しかし、アルギニンは体内では十分に生成することができない準アミノ酸になるため、外部からの摂取を積極的に行いたい成分だと言えます。
食事では十分に補充できないアルギニンは、サプリメントなどで効率良く摂取しましょう。
参考文献
長崎甲状腺クリニック「甲状腺の病気に似ている成人成長ホルモン分泌不全症」
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