アミノ酸・タンパク質 基礎知識
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プロリンとは|効果や副作用、プロリンが含まれる食品を解説
2021年9月26日 - 更新日: 2021年9月26日
良質な筋肉を作ることや、脂肪燃焼をするには運動や筋トレは欠かせません。
しかし、運動や筋トレをするだけではなく、筋肉の原料となるアミノ酸20種類をバランス良く摂取することも大事です。
20種類のアミノ酸の中には、「プロリン」という成分があります。
ここでは、プロリンの効果や副作用、プロリンが含まれる食品について解説していきます。
プロリンとは
プロリンとは、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中の1種です。
食品だけではなく体内でも合成される「非必須アミノ酸」に該当します。
プロリンはコラーゲンを構成するアミノ酸の1つであり、コラーゲン内では半数近くがヒドロキシプロリンに変換されます。
コラーゲンは人間の筋肉や骨、皮膚を構成するためには欠かせないたんぱく質で、肌の若返りや関節痛の緩和などの作用が期待されます。
そのため、コラーゲン生成のためにプロリンは化粧品や健康食品にも用いられることが多くなっています。
プロリンの効果
プロリンにはさまざまな働きが、筋トレや運動をする人が注目すべき効果は「骨や関節の健康を高める」ことでしょう。
プロリンはコラーゲンを構成するアミノ酸なので、摂取することでコラーゲンの生成の促進が期待できます。
カルシウム不足で骨密度が低下しているラットにプロリンを含むコラーゲンペプチドの経口摂取を行った実験では、骨密度が有意に増加したことが分かっています。
骨密度が低下すれば運動や筋トレの最中に骨折などのケガを負うリスクが高まるため、プロリンの摂取で骨が補強されればケガ予防に繋がると考えられます。
また、激しい運動によって発生した関節痛に対する痛みを調べた試験結果では、プロリンを含むコラーゲンペプチドの摂取で関節痛が緩和されたことが明らかになっています。
このことから、運動や筋トレで関節が痛みやすいという場合、プロリンを始めとしたコラーゲンを構成するアミノ酸の摂取が痛みの緩和や予防に繋がると言えます。
プロリンの副作用
プロリンを過剰に摂取することで副作用が起こることは確認されていないため、多少プロリンの摂取量が増えることは問題ないと言えるでしょう。
しかし、過剰に摂取をしても効果が高まるというわけではないため、バランス良く摂取することが大切です。
反対に、プロリンが不足すればコラーゲン量が減少するため、肌や髪、爪の老化や関節の痛み、骨密度の低下などが起こると考えられます。
プロリンが含まれる食品
プロリンを多く含む食品は、小麦粉や大豆類などが挙げられます。
肉類にもプロリンは含まれており、その中でもとくに豚肉に多く含まれています。
通常の食事をしていればプロリンを摂取することはできますが、充分な量を摂取することは難しいと考えられます。
食事からの不足分を摂取するには、サプリメントが手軽だと言えるでしょう。
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