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吉住 友里YURI YOSHIZUMI

吉住 友里Yuri Yoshizumi

  • ■ Birth :1986/07/01
  • ■ Affiliation : 富士山の銘水
  • ■ Profession : プロマウンテンランナー、元理学療法士
  • ■ Marathon personal best :2:37’56”
  • ■ Half Marathon personal best :1:17’04”

2007年から市民ランナーとしてマラソンを走り始め、2016年トレイルランニングデビュー。
2016年比叡山インターナショナルトレイルラン50kmで優勝、その年のトレイル世界選手権に日本代表で出たことがきっかけで世界を目指したいという夢ができ、2018年プロに転向し、大阪から山梨県富士吉田市に移住。現在は海外を主戦場としながらアスリート活動を主とする傍ら、山を走る魅力を発信したり各地でランニング教室やイベントを開催している(依頼受付ます)。

2021
VK OPEN CHAMPIONSHIPS 初代チャンピオン
2022
富士登山競走4連覇
2022
スカイランニング世界選手権 VK 11位
2022
ステアクライミング世界選手権 初代チャンピオン
2022
Doi Inthanon Thailand by UTMB 100K 優勝

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マラソンを始めた理由

「走り始めたきっかけは、誘われてノリで出たハーフマラソン」
陸上経験は全くなく、中学はソフトテニス部、高校はソフトボール部、大学に入ってからはフットサルや野球サークルに所属。幼い頃から外で走り回って遊ぶのが大好きな活発なおてんば娘でしたが、ずっと球技ばかりやってきました。
大学2年の冬、2007年1月に先輩に誘われて出場したハーフマラソンが思いの外楽しくて走り始め、ランニングにはまり、今年で14年目。

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当時の目標

「目指せ!大阪国際女子マラソン出場!」
走り始めた頃は右も左もわからず、趣味程度に週に3回走るくらいでしたが、どんどんのめり込み、練習会やレースにも参加するようになり、たくさんの人に教えてもらったり御世話になりました。タイムやペース、順位を意識するようになり、「大阪国際女子マラソンに出たい!」という目標ができました。初フルは2007年福知山マラソン。半年でかなり練習も積み、怖いもの知らずの精神が良かったのか、2時間54分で3位、見事大阪国際女子マラソンの出場切符を手にすることができました。

それから8年間はずっとマラソン中心にロードばかり走っていました。走れば走るほど、記録や順位にこだわるようになり、「実業団に対抗できる市民ランナーになりたい」と仕事と両立しながら、本気で取り組んできました。ただ、怪我や故障も多く、2年間悩まされた座骨痛で思うように走れない日々が続き、そんな時にリハビリにと連れて行ってもらったことがきっかけで山を走る魅力を知り(2015年)、今度は山を走ることにはまりました。

2015年はマラソンのトレーニングとして山に練習に行くくらいでしたが、2016年からは積極的に山の大会(トレイル・スカイランニング)のレースにも参加。レースに出る度に大会記録で優勝という自分でも驚くくらいの結果が出て、いつの間にか日本代表として世界選手権に出場するところまで。そこでは今まで見たことのない素晴らしい山々と景色、未知の世界に感動・感激の嵐。海外には自分よりも強い選手がたくさんいて、その中で勝負することが本当に面白く、もっと世界で活躍したいという夢が出来ました。

当時の課題

「山の世界でとことん極めたい」
2016~2018年の間に出た国内の大会ではほぼ負け知らず。
狙った大会は全て優勝という好成績を残すことができ、特にVK(バーティカルキロメーター)という山を垂直方向に1000m一気に駆け上がるスカイランニングの競技を中心にレースに出場。今まで国内ではVKでは優勝以外したことがなく、VKの女王と呼ばれるように。日本一の山、富士登山競走で優勝したことで、「日本一の次は世界一しかない!人生一度しかないんだから、やりたいことをとことん極めて思い切りやりたい!」と思い立ち、9年間勤務した理学療法士の仕事をやめ、プロとして独立することを決めました。

しかし、やはりそんなにうまくいくものでもなく、プロになったからと言って完全に競技に専念できるほどの収入はなく、またプレッシャーやいろいろなストレスも多く、不安や悩みで落ちこんだり もする中、試行錯誤で早くも3年目に突入です。

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国内で勝てても、やはり山岳スポーツが盛んなヨーロッパでは私よりも強い選手がわんさかいて、2018年スカイランニング世界選手権では出国前に練習中に手の骨折もしてしまい、当日の悪天候と体調不良も重なり、結果はさんざんの惨敗。その悔しさを晴らすため、2020スカイランニング世界選手権でのリベンジを決め、この2年間やってきました。

そんな時、出会ったのがアミノサウルスのサプリメント。私は、人の倍以上努力しないと習得できないくらいもともとは不器用なので、トレーニング量はかなり多く、年齢が上がると共に疲労も抜けにくくなり、いかにリカバリーを効率よくするかがキーになってきます。面倒くさがりの私は、いろいろな種類のサプリをとるのも大変だし、金銭的にもそこまで余裕はないし、何かいいサプリがないかと探していたところに、ベースサウルスの広告が目にとまりました。早速購入して試したところ、飲み始めると体調も良く、朝スッキリと目覚めてガッツリ追い込んだ翌日でも練習できる。何だかとっても効果があるみたい。アミノサウルス(BCAA)も摂取してみると、味も美味しくて飲みやすく、こちらも効果絶大!そこで、知り合い伝いに社長の嵜本さんに連絡を取って直接お会いし、話をしてみると、嵜本さん自身がまたすごく魅力的!

光栄にも即決でアンバサダーとしてサウリストの仲間入りを果たすことができ、それ以来、アミノサウルス製品は毎日、毎レース、フル活用しています。

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課題に対する練習や取り組み

「試行錯誤でうまくいかないことも多いが、それも含めて全てを楽しむ!」
コーチがいるわけでもなく、トレーニングについては色々な人からアドバイスをもらうことはあっても、基本的には自分で考え、組み立て、行っています。
現在はVK中心なので、急斜面の上りをいかに速く効率よく駆け上ることができるか?ということを常に考えながら練習しています。
現在は競技中心なので、結果を出すために毎日トレーニングに励んでいますが、根本には山が好き、山を走るのが楽しいしワクワクするし、一生山を走って山やランニングの魅力を伝えていきたい、という想いがあります。
理学療法士としての知識や経験も生かして、レースの合間にランニング教室やトレランクリニックなどのイベントやパーソナル指導も行い、私なりに今まで培ってきたトレーニング方法やランニングの技術を伝えており、今後も市民ランナーの方々や子どもたちに還元していきたいと思っています。

挑戦に対する結果

「VKWCで世界2位に」
去年2019年は、今年のスカイランニング世界選手権リベンジのための準備の一年と位置づけ、積極的に新しいこと(トレーニング、生活面、リカバリー方法など全てにおいて)を取り入れてやってみたり、経験のためにと海外レースに数多く出場しました。
運良く、VKWC(バーティカル・キロメーターの世界シリーズ戦:去年は全部で9大会中5大会のポイント制で年間ランキングが決定)にギリギリ5戦なら出場可能だとわかり、挑戦しました。

金銭的にも時間的にも余裕はなく、毎回海外ではトラブルやアクシデントは付き物だし、全て自分で調べて航空券や宿泊の予約もして・・・日程的にもかなりのハードスケジュールとなりましたが、挑戦して本当に良かったと思います。

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4月の粟ヶ岳(新潟):2位、
5月のトランスブルカニア(スペイン):4位、
6月のオリンポス(ギリシャ):2位、
9月のスイス:6位、
フランス最終戦:13位
の5戦に出場し、年間世界2位になることが出来ました。

まだまだ海外選手との差は大きいですが、素晴らしい経験がたくさんでき、何より、自分よりも強い相手とやり合えることが非常に愉しくて、悔しさと同時に自分の可能性も見いだすことができ、もっと強くなりたい、もっと海外でもトップ選手と争って勝てるくらいになりたい、という気持ちが強くなりました。

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今後の目標や夢

「夢は世界一!たくさんの人に元気と笑顔を届けられる人間になりたい」
今年の目標は、スカイランニング世界選手権VKでのメダル獲得でしたが、コロナの影響で、世界選手権は来年に1年延期になりました。
1年間、準備期間をもらったと思い、今年はしっかりトレーニングに励み、来年に向け、心身ともに更にパワーアップしたいと思っています!
現在は、VKをメインに出場していますが、ゆくゆくはもっと長い距離のレース(100mileなど)にも挑戦したいと思っています。

夢は、もちろん、「世界一!」

しかし、一番は、山が大好きで山を走ることを楽しみたい。
山を笑顔で走っている時が一番自分らしくいられる時であり、そんな自分が大好きだし、私の走る姿や活動により、元気や笑顔になってくれる人が増えたらいいなぁと思います。
今年からは、兼業マネージャーだったへべれけ姉さんが専業マネージャーとして、二人三脚で世界と戦うためにサポートしてくれると共に、一緒に、私しか出来ないことを探しながら、みんなにワクワクしてもらえるようなことをやっていきたいと思います。

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