RESEARCH PROJECTS

2024/03

AMINOSAURUS GEL Elite 03の摂取による
運動パフォーマンス向上について、
北海道教育大学との共同
研究結果を発表!

研究に至る背景

SAURUS JAPANが2017年より発売しているSAURUSシリーズと位置付けたアミノ酸サプリメントが広くアスリートに認知される中、特にAMINOSAURUS GELについてはプロ、アマチュア、性別を問わず完走を支える必須アイテムとして多くのランナーから絶大な支持を得てきた。

「挑戦する」「結果を出す」「周囲に影響を与える」の3つを達成する人をプロフェッショナルと考え、彼らを支える燃料=サプリメントを生み出すことを使命としている私たちは、さらに一人でも多くのアスリートがパフォーマンスアップを実感できる商品を生み出すべくAMINOSAURUS GELの進化版「AMINOSAURUS GEL Elite 03/04」を開発。

商品の摂取によるユーザーベネフィットの認知を広めるため、今回は、カフェインやシトルリンを配合した「AMINOSAURUS GEL Elite 03」を用いてその摂取がもたらす効果、とりわけ「運動パフォーマンス向上」を北海道教育大学、大阪経済大学の研究チームとともに立証することとした。

《具体的研究テーマ》
「マルチニュートリションジェル(AMINOSAURUS GEL Elite 03)の摂取が高強度運動時の呼吸代謝およびパフォーマンスに及ぼす影響」

近年、運動パフォーマンス向上を目的として様々なサプリメントが摂取されている。
その中でも糖質、カフェイン、シトルリンなどの摂取はさまざまな運動パフォーマンスを向上させることが知られている。
しかし、これらの栄養摂取はそれぞれ単独の摂取であることが多く、実際に栄養素が複数含まれているマルチニュートリションジェルの摂取が、ランニングやサイクリングといった持久性の運動パフォーマンスを向上させるかは明らかでは無い。

そのため、今回は市民ランナーやトラックのランナーを対象とし、マルチニュートリションジェル(AMINOSAURUS GEL Elite 03)の摂取が高強度運動時のパフォーマンスに及ぼす影響を検討した。

研究チーム

  • 土橋 康平 博士(体育科学)
  • KOHEI DOBASHI
  • 北海道教育大学 旭川校 講師
  • 同大学 陸上部 監督
  • 地域スポーツクラブ Ryukoku
  • AC監督

筑波大学で博士号を取得。
運動生理学を専門に呼吸循環・運動パフォーマンスに関する研究を行っている。
筑波大学陸上競技部での経験を活かし小学生から大学生まで幅広い年代に対して陸上・体づくりの指導を行っている。
自身も競技を続けており、今年度(2023年)には100mで自己ベストを9年ぶりに更新(10秒82)。

  • 九鬼 靖太 博士(コーチング学)
  • SEITA KUKI
  • 大阪経済大学 准教授
  • 株式会社SPEED-CRETORs代表取締役

筑波大学で博士号を取得し、走りの研究者として大学で教育・研究に取り組んでいる。
研究の成果を活かして、走りに特化したパーソナルトレーナーとして多くのプロサッカー選手などを指導している。

《研究内容および結果》

20-60歳代の男女10名を被験者とし、以下の2条件で高強度自転車運動時のパフォーマンスや生理応答を比較した。
主運動: 高強度自転車運動(85%~90%Watt max)を疲労困憊まで実施

条件1
運動開始75分前と1時間前にそれぞれAMINOSAURUS GEL Elite 03を1包ずつ計2包摂取
条件2
運動開始75分前と1時間前にそれぞれAMINOSAURUS GEL Elite 03に含まれる糖質量と同等量の糖質のみを1包ずつ計2包摂取

運動パフォーマンスの指標として疲労困憊までの運動継続時間を、生理応答として最高血中乳酸濃度、最高心拍数、平均酸素摂取量を計測した。

結果として、運動継続時間が延長し、最高血中乳酸濃度、最高心拍数の増加が生じた。

今回はマラソンほどの長時間運動を行っていないためさらなる検討が必要であるが、高強度運動での運動時間が向上していることから、トラック競技等のラストスパート(後半)のパフォーマンス向上に効果的に働くと考えられる。

考えられるメカニズムの一つに、速筋線維動員の増加※1が挙げられる。
カフェイン摂取は筋パワーを向上させることが報告されており、大きい力を発揮する際に必要な速筋線維の動員を増加させている可能性があるのだ。
この速筋線維では、「解糖系代謝(糖を、酸素を使わずに分解しエネルギーを供給する経路であり、最終の代謝産物が乳酸)」を主なエネルギー源としており、
メカニズムの流れとしては

  1. カフェインの摂取により速筋線維の動員が増加する(より大きい力を発揮できる)
  2. 速筋線維がより多く動員されるため、より多くのエネルギーが必要となり解糖系代謝が亢進する。
  3. 解糖系代謝の最終的な産物である乳酸が増加することで血中乳酸が増加した(=無酸素性のエネルギーをたくさん生み出せている)

以上のように考えられる。
ここで重要となるのは、乳酸は疲労物質ではないということだ。乳酸の増加は疲労物質がたくさん出ているわけではなく、

  • より高いパフォーマンスを出すことが出来ている
  • より多くのエネルギーが必要
  • 結果的にエネルギーの供給量が増えたため代謝産物である乳酸も増えた

という図式なのである。

次に、心拍数の増加は心拍出量(心拍数×一回拍出量)の増加を示唆している。
心拍出量とは、一分間に心臓から駆出される血液量のことであり、心拍出量の増加は活動筋への血流量を増加させる可能性があり、これはカフェインによる心拍数の増加が影響していると考えられる。
また、シトルリンにより活動筋の血管拡張が生じたことによって血流量の増加、ひいては有酸素性代謝の亢進(すなわち有酸素性のエネルギー供給量増加)が生じ、運動パフォーマンスが向上した可能性も考えられる。しかしながら、有酸素性エネルギー供給量の指標である酸素摂取量は条件間に有意な差は見られなかった。
AMINOSAURUS GEL Elite 03の摂取による活動筋血流量の増加や有酸素性代謝改善の可能性については今後も検討が必要だ。

研究結果のまとめ

今回の研究により、運動パフォーマンスの指標である運動継続時間、最高血中乳酸値 (解糖系、無酸素性エネルギー供給の指標)、心拍数 (全身の血流量の増加)の観点から、運動前のAMINOSAURUS GEL Elite 03の摂取がパフォーマンス向上に十分に有効であると立証することができた。
SAURUS JAPANは、今後もランナーだけでなくスポーツを愛しチャレンジする全ての人々にとって有益な商品の開発をつづけ、共に挑んでいく。

※1 速筋線維動員の増加
素早く収縮することができる筋肉で、瞬発力やパワーが必要な運動を行うときに活躍する。
筋線維はすべて活動するわけではなく、活動する「動員数」が多ければ多いほど、使われている筋線維数が多い事を意味する為、多くのエネルギーを消費することとなる。